The Cage Vol.4 Reort |
16:06 |
ザ・ケイジ 2005 Vol.4 ”Redemption”
2005年12月3日,フィンランドの首都ヘルシンキでザ・ケイジ4回目が行われた。世界規模の地球温暖化のせいか、当日は北欧にしては暖かな冬の日よりで、気温は2度。会場は市内中心から東へ徒歩10分の総合体育館ウルヘイルタロ。観客はほぼ満員の1000名。入場料金は一般席3000円から、お食事ドリンク付きリングサイド5000円まで。プロモーターは闘うネトゲキャラ、ヘルシンキの夜の帝王ミカ・イルメン。複数のレストランやナイトクラブ、警備会社などを経営し、FMMAFのパトロンでもある。ザ・ケイジで活躍するフィンランド選手にはメインイベンターのヤルッコ・ラトメキを筆頭に、ミカ・メーメット、ヨニ・キロネン、パシ・マリニエミ、ヤンネ・トゥリリンタ、ハンヌ・ミコラ、ミコ・スヴァント、ジェリ・クヴァットストロムらがいる。今回のザ・ケイジのメインは北欧滞在中のブラザ黒帯師範デミアン・マイアが金網に挑戦する。アリアンシの黒帯師範リンハレスは今回3回目のケイジ挑戦。
ザ・ケイジ 試合結果
1. -70 kg フィンランド対リトアニア
Pasi Maliniemi, Shootfighting Lappeenranta - Finland vs
Sergej Juskevic, Lithuania
Winner: Maliniemi, TKO (strikes) 1. round 1.37
パシは金網に押していってシングルTakeDown、トップを制してパウンドを落とす。セルゲイは下から足がらみでパシを止めようとするが、パシがサイドを奪ってパウンドがまたも落とされる。抵抗のない様子のセルゲイにレフリーストップ。1RD1分37秒、フィンランドがパウンドで勝利。


2. -84 kg フィンランド対ドイツ
Mikko”Rehtori” Suvanto, MMA Imatra - Finland vs
Harun Ozdemir, OC-Fight Team - Germany
Winner: Suvanto, submission (strikes) 1. round 1.51
ニックネイムの”レートリ”とはフィンランド語で”校長先生”を意味する。仕切る性格なのか?
右ローの上手い校長、2発入れてTDからトップを取る。金網際に押し付けて半立ちパンチの校長からバチバチ貰いまくるOCドイツのハルン。そこから何かするかなあ、と見ていたらやったのはタップだった。ガクシ!フィンランドの校長が1分51秒パウンド勝利。
3. -77 kg フィンランド対スエーデン
Janne Tulirinta, Riihimaen Heracles - Finland vs
Kristian Helde, Shootfighting Stockholm - Sweden
Winner: Tulirinta, TKO (strikes) 1. round 0.45
薄味の前菜はもうこれで充分。スエーデン、北欧のレッドスレイヤードガイ(古ッ!)クリヘル登場。オーガスト・ワレンの選手。勝ったのをまだみたことがないので、毎回応援してしまう選手。激しい打ち合いからいきなりの左が入ってクリヘル,ひざ抜ける。もうダメポ。トゥリリンタのほうが2倍ぐらい手数が多くて速い。ヨレるクリヘルを金網に押し込んでいって、トゥリリンタ、今度はサイドからパンチ雨あられ。レフリーストップでトゥリリンタのパウンド勝利。この選手はスピード、パンチ力、当て勘に優れており、華やかさがある。フィンファイタージムのアットゥをサンドバッグ状態に殴りまくった選手。仕事はフィンランド軍カウンターロシアの国境警備隊員だそうだ。
4. -93 kgフィンランド対ポーランド
Lucio Linhares, Alliance - Brazil vs
Tomasz Drwal, Grappling Krakow - Poland
Winner: Drwal, TKO (strikes) 1. round 3.32
これが総合4戦目のリンハレス。戦績は3−1(Victoria Extereme Fighting2004でフリオ・セサール・アルベスに判定勝利、タレス・レイテにTKO負け。2005年のザ・ケイジ2と3でヤクボウスキとロバート・ヨクズに判定勝利。)対戦者ポーランドから参戦のトマズは筋肉がガッツリついてバランスよさそうな選手。早々に黒帯がTD,マウントからBマウントと鮮やかなグラップルテクで黒帯強し!しかしカメのトマズ、尻をあげて、背中に乗った黒帯を前へずり落とすことに成功。レレレ、どうしたんだ、黒帯!キモノないから滑るってか?スタンドになってからトマズが逆襲。連打のなか、しっかりした右を黒帯の顔面に叩き込んで、黒帯ヨレる。ここでトマズが追い詰めて、トップから的確にパンチ連打。黒帯が下から足絡みなどで対処するが、ポーランド涼しい顔で裁きつつ、さらにバチバチ打ち込んでレフリーストップ。黒帯弱し!ポーランド勝利。場内、大沸きの一戦。やるなポーランド。


5. -66 kg フィンランド対リトアニア
Jerry "AD/HD" Kvartstrom, GB-Gym - Finland vs
Tadas Jonkus, GALAKTIKA A - Lithuania
Winner: Kvartstrom, submission (rear naked choke) 1. round 2.33
GBジムのイケメンファイター、ジェリーのニックネイムはAD/HD、通称多動児。格闘家にもさしてめずらしくなく、多動がリングで有効に働くと解釈したい。フィンランド人は口数が少ないのだが、アナウンスにジョークが入ったり、選手に楽しいニックネイムをつけたりして、和やかなムード演出をするところがある。ジェリーがTD。トップをとってハーフからパウンド。しがみつくだけのリトアニア。ジェリーはやがてマウントとってパウンド。カメになるリトアニアにハダカ締めでフィニッシュ。多動でもなんでもないマニュアルな展開でフィンランド勝利。
6. -77 kg フィンランド対デンマーク
Marcus Peltonen, Alliance Porvoo - Finland vs
Sonny Nielsen, Fight Gym Odense - Denmark
Winner: Nielsen, KO 2. round 3.55
ペルトネンと聞けば、フィンファイト。ミニ・バスルッテンとも呼ばれ、FF2でヤニラックスを得意のハイキック(野球バットが蹴り折れる極真モードで有名)でKO。アゴが完全剥離骨折しアタマが2倍に腫れたヤニは、試合より帰り道のヒトの目のほうがはるかにたいへんだったと話す。ペルトネンは先回の試合でKO負けして引退宣言したが、仲間にそそのかされて、このザケイジ4で再度出場を決めた。ペルトネン、ローを2発入れて金網に押していってTD。往年の鋭さはない。立ち上がる両者。デンマークのソニーはシューターズ系選手。ヘタクソなTDをペルトネンに切り返されて脇を差されケイジ際でトップを取られる。ペルトネンが少々パウンドを入れるが発展がないままレフリーにスタンドを命じられる。ソニー、目が痛くなるようなヘナクソなアッパー2発を不発させ1RD終了。2RD疲れが見えるペルトネン。両者ガラ空きガードでペルトネンがヨレたTD。インサイドガードからパウンドするペルトネンはタイマー点滅中。ソニー立ち上がって目に痛い”得意のアッパー”をペシと命中させペルトネン倒れる。デンマークの勝ち。あとでソニーのコーナーに「今日一番良かった選手は誰?」と聞いたらソニーだと。ぜんぜん違うだろ〜〜。聞かなきゃよかった。このKOでペルトネンは再度引退宣言。


7. +93 kg フィンランド対リトアニア
Timo Peltola, Espoon Kehahait - Finland vs
Rimgaudas Kutkaitis, Osimas - Lithuania
Winner: Peltola, submission (side choke) 2. round 1.34
ドタキャンで代打を買って出たリムガウダス(リトアニア・オーシマスジム)はマイナス14キロの体重差。コマスを思わせるパワーファイター系。対戦者フィンランド柔道王ティモは柔道ナショナルチーム所属。フィンランド国内12回優勝、スカンジナヴィア6回優勝の現役柔道家で、このザケイジ参加はお遊びらしい。ティモ、TDというより列車のような勢いでカラダごと突っ込む。リムダウガスを吹っ飛ばして、左手を取ってキムラでねじ上げる。肩壊れそうなリトアニアだがタップはない。柔道王に上からベッタリのっかられて真っ赤になりながら気力でエスケープ。しかしたちまち再度、キムラに捕らえられ、100キロの漬け物石が乗っかってくる。タップしないリトアニアにあきらめた柔道王はキムラを一旦はずすが、トップポジションはベッタリ不動であり、体重差も相まって悲惨さが漂う。折れよとばかりに体重を浴びせる柔道王。なんとか抜けるがバックをとられかけるリムガウダス。エスケープのチャンスはないまま再びキムラ、タップしないリムダウガスのまま1RD終了。意味のない試合。2RD柔道王、首を捕らえての立ちレスから怪力でスラム気味に前に押し倒してギロチンというよりネッククランク。同時に上から100キロが飛び乗って首骨折かと悲しくなる。横にいたイカ・レイノも「死んだかと思った。」と暗く感想。鼻から出血も見られるが、レフリーはそのまま進行させる。タップしない気力のリトアニア選手に対してギロチンのチカラはさらに追加され、ついにタップ。事情がわからない観客は大沸き。試合後、なにごともなかったように歩いているリムダウガスを発見して、無事を確認、手を合わせる思いがした。イヤな試合だった。
8. -84 kg ブラジル対ポーランド
Demian Maia, Brasa Jiu-jitsu - Brazil vs
Lukasz Chlewicki, Husaria Wloclawek - Poland
Winner: Maia, submission (armbar) 1. round 4.22
本日の呼び物、BJJ世界一に幾度も輝いたブラジリアン柔術界のセレブ、デミアン・マイアの登場だ。2005年グレイシーマガジン最優秀選手にも選ばれている。デミアンは4年前のベネズエラで総合を初体験。以後はBJJに専念していたが総合の試合は好きで、練習もBJJと平行してやっており、今回が2回目の挑戦となる。ベウフォートと総合の練習経験もあり、MMA進出には大変興味があるそうだ。柔らかい物腰のエレガントな師範は、情熱の国ブラジルには珍しいおっとりオボッチャマ系だ。片や筋肉ガチガチの対戦者、ポーランドのルーカズは柔道チャンプ。筋肉たっぷりなアメプロ風に仕上げている。プライド参戦したネツラとトモダチであり、一緒に総合の練習を重ねているそうだ。総合戦績は2−1−0。
デミアンはワキ差してヒザをカチいれつつTD。さりげなく相手のバランスを崩しながらのTDはうまい!ハーフガードからパウンド。細かくパンチを散らしながらハーフを抜くところを安心して見ていたら、瞬間、ありえね〜なルーカズのスイープ閃光!スッポンと上下交代であぜん。しかし黒帯、めくりあげ速攻でプッシュして隙間を高速でつめTD、もうマウントになっている。はえ〜(汗)!下のルーカズ、カメになって、黒帯はビデオ教本で出るような美しくも完璧なBマウントを披露。黒帯デミアン、パウンドを打ち込むが効かないらしくルーカズ、足フックを解いてまたカラダを上に向きなおす。とほとんど同時にルーカズがデミアンをスイープ。信じがたい光景だ。ここから幾度か上下が激しく交代する切迫した空気のなか、一瞬のトップからデミアンの高速三角続いて十字が入る。決っているのになかなかタップしないルーカズに黒帯より最後の引導が渡され、腕はきびしい角度に曲げられ、ルーカズ絶叫。レフリーが割って入った後も長々と悲鳴は止まなかった。
9. -70 kg フィンランド対リトアニア
Jarkko Latomaki, Shootfighting Lappeenranta - Finland vs
Marius Urbonas, GALAKTIKA A - Lithuania
Winner: Latomaki, TKO (strikes) 1. round 3.05
FMMAFの格闘プリンス、ラトメキがトリを勤める。ラトメキはトゥリリンタと同じフィンランド軍カウンターロシアの国境警備隊員で、ミリタリーボクシング大会で優勝している。戦績は7−1(EVTでヒッテンに負け)−0。反射神経の鋭そうなマリウス、リトアニア。鋭くTDするラトメキに、ギロチンで対抗するマリウス。やがて首を抜いたラトメキは堰きをきったように強烈な音をたててボディ中心に重いパンチを叩き込んでいく。その人間のカラダを強打するブキミな音に観客からどよめきがあがる。顔面にも叩き込んで、AクラスなG&Pを披露するラトメキ。下からパンチで応戦するマリウスだが、やがてラトメキがフルマウントを奪い、さらに連射が続く。あのボディパンチは効くでしょう。なにもしなくなったマリウスにレフリーストップが入る。試合終了ラトメキの勝ち。後で聞いたら、先回のEVTで、ラトメキがパウンドで負けたチーム・フロントライン(ハンセン&エイネモ)のトーマス・ヒッテンがヘルシンキに指導にきてくれて、伝授されたらしい。お見事でした。でも実力差もあった試合でした。
感想
カードはフィンランド選手をメインに、フィンランド対リトアニア、フィンランド対ポーランド、フィンランド対ドイツというように隣国選手らと組ませていて初心者になじみやすい工夫がある。ケイジはUFCよりやや小ぶりであるが、欧州ではかなり大きいほう。観客は20から30代の男性がほとんど。ファイトフェスティバルと今回のザ・ケイジを見て思うのだが、招待された隣国リトアニアの選手らは未だキック一本で総合を渡る創世記MMA状態で、グランドの対応がみられず、ほとんどがやられまくっている。せっかくいいスタンド技術があるのだから、いつまでもかませ犬的存在は悔しいだろう。スタンドが得意なら、カウンターTDのヒザや、寝かされたあと立ってくる技術あたりでもゲトしたらいかがであろうなどと心配してしまう。
今回の試合では、なんといってもブラジリアン師範2名をてこずらせたポーランド選手に注目だろう。ザケイジのスタッフがポーランドのブッカーに、招聘の際、選手の力量など打診すると決って、「うちのやつら、ぜんぜんたいした選手じゃありません。呼んでもらえて幸せです。」とかいう。で、出てくるとフィンランド選手負ける。「たいしたことあるじゃねえかよ。俺ら負けるじゃん。」と後でいつも嘆くフィンランドなんだそうで、ポーランドブッカーは信用できない、ということになっている。今回、そういった呼んでもらえて幸せなポーランド選手に、ちゃっかりブラジル師範2名を当てているザ・ケイジのカードは、ポーランドがあなどれない相手である証拠だ。ブラジル黒帯リンハレスと闘ったポーランド選手、トマズ”ゴリラ”ドゥルヴァルはリンハレスの寝技をしのいでパウンド葬で勝利だったし、同じポーランドのルーカズ・シレヴィキはBJJ黒帯セレブのデミアン・マイアを2度以上スイープして、どう考えてもかなり出きる選手としか思えない。先回ストックホルムで行われたEVTでもポーランド選手はG&P雨あられのなかをかいくぐり、イケてるグラップルを披露していた。殴って勝つがトレンドのいまの総合界においてキラリと光るポーランドなのである。歴史的に柔道、キック、レスリングが盛んな国で、そういった背景ゆえ、街では格闘ジムが大人気で、グレイシーバッハ・ポーランドも設立され、たくさんの高名なBJJ師範らが招かれていると聞く。要マークな国だろう。
G&P決着は発祥地アメリカを中心に、そこら中でトレンド化している。倒して殴ってオシマイな昔ながらの極端に分かりやすい展開を繰り返し喜んでいる観客は多い。たぶんいまは総合のなかの”グランドボクシング”の技術が発達していく過程なのだろう。それはわかる。実際、金網大会はオシャレでG&Pもクールだ。しかし総合格闘技のレベルまで、アメリカ格闘ファン(レッドネック系)に合わせる必要は全くない。初心者に分かりやすい闘いもいいが、パウンドをしのぐ&さばく、そしてそこから極めていくようなアップグレイドなグランドテク(カウンターG&P)がシンクロしてこそ総合格闘技がますます面白くなると思うがどうか。
こうしてケイジが連続するフィンランド、総合はますますG&Pオンパレードだ。寝かせてからのパウンドテクはますます正確で強烈になってきており、この点では選手らは試合ごとに練習の成果が表れている。しかし、フィンランド選手、特にケイジで闘う選手は考えているのだろうか。このままこうして対外国人の試合にG&Pで勝ちが続くと、やってることは”総合格闘技”ではなく、金網戦用G&Pでしかないことを。殴って勝つのベースがグラップルにあることを忘れないで欲しい。
2006年、国会でプロボクシング&MMA全面禁止法案が可決されそうな(現在審議中)隣国スエーデンの総合界には暗雲が立ち込めており、法案に反対する関係者たちの懸命な署名運動が行われている。スエーデン政府がMMA禁止法を立法化すれば、全ての興行は消滅し、スエーデン格闘界は再び厚い氷のなかへ閉ざされる。代わりにフィンランドが北欧の格闘メッカとなり、欧州圏の活きのいい選手が多数登場するに舞台に大きく成長する可能性がある。次回のザ・ケイジでは対ロシアを計画中であり、レッドデヴィルとの交渉がすでに始まったらしい。ぜひとも面白い選手のブックをお願いしたい。
Devi and Camilla in Copa de Mund and Mundial 2005. |
13:16 |
Devi and Camilla have challenged both of Copa de Mund and Mundial in 2005. In the 5 weeks stay they have met Saulo, Xande, Leka, Leticia, Royler, Helio and many other good peoples to have good time. Saulo has remembered Camilla in ADCC Long Beach. Camilla was not sure about Saulo and asked if he also would fight in Mundial. The legend Saulo smiled and said, "Yes, I will. I actually won the gold last year." Saulo and Xande have invited them to their Gracie box-seats and introduced them to the Brazilian female black belts Leka Vieira and Leticia Ribeiro. They have immediately became good friends and enjoyed the training together in Tijuca.
Camilla and Devi have finally realized the dream to win together in Mundial. Both of them have achieved the double GOLD in the world championship of BJJ to kick out all those Brazilians asses. Also on this trip it became their great pleasure to meet Leka and Leticia, the Caleb. Female Brazilian black belts. They became important friends on this trip and have agreed to work together to develop Brazilian Jujutsu Lady's. They want to have more members and more competitions to come off best to the devastating sport. Sharing the same dream they will see again in the European BJJ cup in Portugal to challenge their dream. Black belts are planning to take several BJJ seminars in different countries in Europe. Please join their seminar (only female). Asgard wishes the best to their success.
Devi and Camilla interview by Tyrone |
14:17 |
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